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民族楽器による授業づくり

少し前(といっても2ヶ月ほど経ちました😅)に、福島県教育センターにて「民族楽器による魅力ある授業づくり」ということで、福島県の小・中・高等学校・特別支援の音楽の先生を対象に音楽講座の講師を務めさせて頂きました。今回はコンサート形式で進めてほしいとのことで、演奏を聴いて頂きつつ、そこに合わせて先生方にも様々な民族打楽器を体験をして頂きました。

アメリカからスタートし、アイルランド・アフリカ・南米・スペイン・インド・インドネシア・ブルガリア等の音楽を取り上げ、リズムの特徴や、生まれた経緯、与え(受け)た影響や歴史的背景も交えたお話もさせて頂きました。

民族音楽や民族楽器を、どのように学校教育に取り入れられるか、私自身も考えるきっかけとなり、今回参加してくださった先生方の感想もとても参考になりました。

 

「とにかく楽しかった」

 

という感想を頂き、とても嬉しかったです。

さらに「なぜ楽しかった」かというのを考えているのが、さすが先生だなと思いました。

「それは理解して体験できたから」という意見と、

「まず実践してみることで、楽しさは実感しやすいのだと思った」という意見。

ちゃんと説明を受けて理解してからがいいのか、とりあえすやってみるのがいいのか、人によって感じ方は様々で、音楽(音を楽しむこと)に正解はなくていいのだなと改めて実感しました。

嬉しかったのは、これをきっかけに今回取り上げた楽器を、後日、実際に購入したとご連絡を頂いたことです。とくに、リンバージャックは注目度が高かった様子で、先生方に見て体験して頂いた際に、学校でどのように使えるかイメージできた様子でした。

福島教育センターさんの楽器もお借りし、様々な国や民族のリズムと音楽を体験して頂きました。

この時期はコロナ禍中、少しずつ演奏の場が戻ってきている時で、私も久しぶりに思いっきり音楽ができて、とにかく楽しかったのを覚えております。コロナのこともあり、当初の予定より短い時間での実施(日帰り…!)でしたので、盛沢山なプログラムをぎゅっと詰めており、あっという間に時間が過ぎ去りました。もっと色んなことをゆっくり話したかったこともありましたが、最終的には「資料を読んでみてください」と、作成した資料をお渡ししました。資料に沿って、ゆっくり説明ができなかったですが、「資料も専門的で、授業づくりに活かそうと思う」と後日ご感想を頂けて良かったです。

歴史的背景を見てみると、音楽は色んな影響を受けてできあがり、さらに影響を与えて、新しいものができていることが多いと思います。今回、私は講座という形で、先生方に影響を与え(られたかな?)たと同時に、私も多くのことを学び、色んなことを考えるきっかけとなり、とても有意義な時間となりました。

 

このご時世に温かく迎えてくださった、福島の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 

伊藤すみれ💠